【症例】過去に神経を取った歯のトラブルに対する外科的な治療(歯根端切除術)

【症例】過去に神経を取った歯のトラブルに対する外科的な治療(歯根端切除術)

治療内容

歯根端切除術

期間

1ヶ月

治療回数

3回

費用

保険適応
保険適応外材料使用の場合22,000円(税込)

治療前の状態・主訴

治療前レントゲンの画像|【症例】歯の根の虫歯に対する再根管治療から被せ物を入れるまでの治療|せたがや歯科室

10年程前に神経を取る治療をした歯に、腫れと痛みがあるということで来院されました。
数年腫れを繰り返しており、そのたびにかなり痛みも強く顔全体も腫れてしまうとのことでした。
根の治療は過去にも何度かやっているとのことでした。

被せ物の下にも虫歯があるような気がするため、被せ物のやり替えも同時に希望されました。

治療詳細

治療前CT画像|【症例】歯の根の虫歯に対する再根管治療から被せ物を入れるまでの治療|せたがや歯科室

レントゲン検査を行いましたが、根の中には薬が入っているものの、異物もあることが確認できたことから、今回は通常の根管治療に付随して外科的に根の先の膿を直接的に除去する歯根端切除手術を行うこととしました。

CT撮影をして確認したところ、当該部位に大きな透過像があったため根尖性歯周炎と診断。歯根嚢胞もある可能性があったため、患者さんにその旨もお伝えしました。

治療後の様子

治療後レントゲンの画像|【症例】歯の根の虫歯に対する再根管治療から被せ物を入れるまでの治療|せたがや歯科室

処置後には一時的に痛みは出たものの、鎮痛剤を飲めば問題ない程度とのことで現状は安定しております。

経過を見て、被せ物の治療に進む予定です。

主な副作用・リスク

  • ・予後を完全に保証するものではありません。
    ・治療終了後に咬むと痛いなどの症状が出る場合があります。
    ・治療後には腫れや痛みが出る場合があります。
  • ・根管治療で治らないケースは様々な原因が考えられるため、歯根端切除で治らなければ抜歯を検討しなくていけない場合もあります。
  • ・歯根が短い場合や歯の位置、種類によっては適応外になる場合もあります。
  • ・歯肉に瘢痕が残る場合があります。
  • ・歯根が短くなるため、咬む力に対しては弱くなります。
  • ・歯が揺れてくる可能性があります。

歯の神経の治療後の難しいトラブルケースでも、外科的な処置(歯根端切除術)でご自身の歯を残せる場合があります

今回の症例は、痛みや腫れを繰り返しており、CTの診断により大きな根尖病巣(根の先に膿)を確認しました。通常の根の治療のみでは改善が見込めず、外科処置にて病巣を除去する歯根端切除術を行いました。また、根管内には異物の存在もありこれも通常の根の治療での除去は難しいと判断しました。

神経をすでにとっている歯では、根の先にこのように膿が溜って痛みが出てしまうケースは残念ながら歯科の臨床では多く見られます。根の中の構造はとても複雑で1つとして同じものはありません。マイクロスコープなどの発達により近年では根管治療の成功率は少しずつ改善していますが、まだまだ長期的な予知性に関しては課題が多いように感じます。

今回のケースのように膿の袋が大きな場合や被せ物を外せない場合などでは、抜歯になる前の一つの選択肢として外科処置を検討できる場合もあります。
基本的には根尖病巣は原因となる歯を抜歯してしまえば感染源を一緒に除去する為治りますが、抜歯した場合には歯をもとに戻すことはできません。近年はインプラントなどの治療も多くの歯科で対応できるようになりましたが、自分の歯に勝るものはありません。

歯根端切除を行った場合でも根の先の病巣と感染は除去できても根管の中の菌の感染は完全にはなくなるわけではありません。
また、歯の神経がない場合にはすで栄養素の供給がないため歯は枯れ木のように簡単に破折してしまうことがあります。歯が破折している場合などの多くは抜歯になるケースがあります。
しかし、できるだけご自身の歯を残すための治療を検討することが大切だと当院では考えております。
診断にはCTなどを使用することで、今まで以上に多くの情報を正確に得ることができるようになり、より予知性の高い治療が可能になっています。

せたがや歯科室では様々なケースご対応できるよう患者様への選択肢の提示を行っております。メリット、デメリットをしっかりとご説明し、ご理解を頂いてから治療を行っております。お困りの症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

 

せたがや歯科室院長 吉竹

 

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