痛い虫歯と、痛くない虫歯がある?虫歯の進行ステップ

痛い虫歯と、痛くない虫歯がある?虫歯の進行ステップ

松陰神社前の歯医者「せたがや歯科室」では、皆様のお役に立てる歯科の情報を歯科医師や歯科衛生がご紹介しています。

こんにちは、せたがや歯科室 院長の吉竹啓介です。

今回は歯の構造と、虫歯の進行レベルについて詳しくお話します。

 

歯が痛くなくても、虫歯になっている?

「虫歯」と聞くと「痛い」というイメージを持っている方がほとんどかと思いますが、痛みのある虫歯は、かなり進行している状態です。痛みがなくても虫歯になっている場合があります。それは何故か?まず、歯の構造について見てみましょう。

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歯は大きく分けて、外層と内層の2層に分かれています。

外層は人体組織で一番硬いとされている「エナメル質」、内層は柔らかい「象牙質」でできています。象牙質の奥には歯髄(神経)があります。虫歯がエナメル質に留まっていると、まだ痛みは感じません。しかし象牙質まで進行すると、冷たいものや熱いものがしみたり、場合によっては痛みを感じたりします。

 

虫歯の進行レベルは5段階

 

それでは、虫歯の進行レベルについてお話します。

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Co(虫歯の前段階)

虫歯の原因菌が作り出す酸によって、歯が溶かされ始めた段階です。まだこの段階では、唾液の力によって再石灰化することで、歯が修復されます。

C1(エナメル質の虫歯)

虫歯がエナメル質にとどまり、象牙質に達してない段階です。エナメル質には神経がないので痛みはありません。この段階では、歯磨きなどの清掃指導とフッ素塗布を行って経過観察するか、虫歯部分のみ削って詰め物をするといった、比較的簡単な治療で終わることがほとんどです。

C2(象牙質の虫歯)

虫歯が進行して象牙質に達した状態です。神経には達していませんが、象牙質から神経に刺激が伝えられるため、冷たいものがしみたり痛みが出たりすることがあります。虫歯の部分を削って詰め物をすることで、歯を修復します。

C3(神経まで進行した虫歯)

虫歯が神経に達した状態で、強い痛みが生じ、冷たいものや熱いものがしみます。歯の神経を取り除き、歯の根をきれいにする治療を行います。

C4(虫歯が進行して、歯の根だけ残った状態)

虫歯が進行して歯の頭の部分がなくなり、歯の根だけ残った状態です。通常、この状態ではすでに神経が死んでいて、痛みを感じません。歯を保存できる場合は、歯の根の治療をします。保存が困難な場合は抜歯が必要です。

 

虫歯治療は早期発見・早期治療が鍵!

 

虫歯になった部分は、自然に健康な歯が再生することはありませんし、薬などを使って元に戻すこともできません。基本的には削って除去し、詰め物や被せ物をします。

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虫歯が進行すると痛みを感じますし、治療も大掛かりになります。早期発見・早期治療により、早い段階で対処できると、負担も軽減できます。歯科治療に対して「痛い」「怖い」というイメージを持たないためにも、何より日頃のセルフケアや定期的なクリーニングで虫歯を予防することが大切です。

歯の痛みや気になる症状がなくても、虫歯が進行しているかもしれません。松陰神社前の歯医者、せたがや歯科室へ、まずは定期検診や歯のクリーニングに是非お越しください。

 

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